ショワノート

ゲーム・趣味などの雑記帳

猫飼いが猫ゲー『Stray』をプレイしたけど途中でリタイアした話

しょわ(@jointpenalty)です。

2022年に話題になっていた猫視点ゲーム『Stray』

以前より気になっておりSteamでプレイしたのですが・・・途中でリタイアしてしまいました。

名作なのは間違えないけれども自分には合わなかったという感じでしょうか。良いゲームなのは間違えないのですが、人を選ぶゲームだとも感じました。

今回プレイして良いと思った点、苦手だった点を深いネタバレはなしで書いていこうと思います。(というよりクリアしていないので知らない)

 

 

 

youtu.be

 

store.steampowered.com

 

 

うちの猫について

早くゲームを紹介しろ!と思うかもしれませんがどうしても紹介させてください。うちの子が一番かわいい(猫飼いなら誰もが思っているアレ)。

手前の白黒がハチ(10歳♂)、奥がうり(2歳♀)。

うちには2匹猫がいます。10年経っても可愛いです。

2匹並んで仲良さそうに見せかけて実はそんなに仲良しではなく、付かず離れずな謎関係。人語しゃべれるならどういう心境なのか聞いてみたい。

合中にもう1匹デブ猫が居たんですけども早々に旅立ってしまいました。(もっと語りたいけど割愛)

 

 

『Stray』の良い点

猫飼いだとやはり猫を操作できるゲーム!となると気になってしまいますよね。自分も気になりSteamセールを狙い購入しました。

 

猫がめちゃくちゃリアル

開発会社は猫を何匹も飼っており、猫愛が凄い上に描写がめちゃくちゃリアルです。主人公の猫ちゃんもスタッフの一人が飼っている子がモデルなんだとか。

ふわっふわの耳毛、まんまる眼球の光沢、思わず触りたくなる胸毛・・・これだけでも凄くないですか!!!?!?

そのうえポーズ中でも目が細かくキョロキョロ動いて、耳もクルックル回るんですよ・・・もうこれは完全に猫です。

ただ全体でみるとちょっとのっぺり顔のような気もします。(この写真ではあまり感じませんが)

ただフォトモードがないのでここまで拡大してみれる場面がなかなかないんですよね。素晴らしい造形なのに勿体ない。

 

猫あるあるな行動をしてくれる

キーボードの上に乗る猫ちゃん

ビリヤード台に乗る猫ちゃん

ソファーをバリバリする猫ちゃん(我が家だったらゲンコツ)

キーボードに乗って意味不明な羅列打ったり、ビリヤードや麻雀をぐちゃぐちゃにしたり、ソファーや絨毯で爪とぎしたり・・・猫飼いなら一度は見たことある行動をこれでもかとしてくれます。ストーリー随所にこういう猫あるあるを絡めてくるのは見ていて楽しいです。

 

猫になって甘えたり寝たりできる

脚にスリスリする猫ちゃん

にゃーと鳴く猫ちゃん

音楽を聴きながら寝る猫ちゃん

ロボットの住人たちに甘えたり、鳴くと手を振ってくれたり、何気なく横に寝たり・・・これもまた猫の自由気ままさが楽しめて素敵です。

基本的に引っ掻く、脚にスリスリするといった行動が起こせる場所にはボタン表示が出ます。しかし鳴いた際のリアクションは隠し要素のようになっているため、これを発見したときにはつい色んな住人に鳴いて回ってしまいました。反応してくれる住人や、してくれない住人もいて細かいとこをも作り込んでいるのは探索しがいがあります。

 

本に囲まれて寝る猫ちゃん

猫なんだから甘えたいときもあればひとりでじっと寝ていたいときもある。雑多な世界に居る猫ちゃんはそこに居るだけで絵になります。

 

相棒、B-12を通じて会話に入る猫ちゃん

猫が入り込むことはまず無い世界なのに、ロボットの住人たちは大多数が友好的。多くの住人たちが猫ちゃんの手助けをしてくれます。要所要所でハラハラする場面が多い中で、癒やしの空間を提供してくれるありがたい存在でした。

 

ストーリーが気になる

ある日主人公の猫は、他の猫達と一緒に行動していると誤ってパイプより足を滑らせ地下へと落ちてしまう。そこは数百年地上を夢見たロボット達が住む地下世界。偶然出会った記憶喪失の小型ロボ『B-12』と共に地上へと脱出を目指す・・・というストーリー。

脱出の道中、おびただしい数のノミとネズミを掛け合わせたような謎の生体『ZURK』に襲われる。この地下世界とは? ZURKとは? B-12とは一体何者なのか?

B-12の記憶が戻る度に明かされるこの世界についての事実がとても気になる展開でした。シンプルなストーリーながら魅力的でとても良かったです。(最後までクリアしていないけど・・・)

 

世界の作り込みが素晴らしい

年中ネオンに照らされたサイバーパンクな世界の作り込みがとにかく素晴らしい。どこか九龍城砦のようなエキゾチックな雰囲気を醸し出しながら、かつ複雑に街が入り込んだ立体的な世界。

そんな世界をくまなく探検するなら猫であることが一番!と感じました。

 

換気扇にジャンプする猫ちゃん

なんせ猫なんで、細いパイプや換気扇だってぴょんっと飛んで伝って歩けば人間が通れないような場所でもスイスイ行けちゃうんですよね。羨ましい。くまなくパイプを伝って歩いてみると隠しスポットが存在したり、収集要素もあるので飽きが来ず楽しかったです。

その上ゲーム中、アクションが起こせる場所以外はUIが全く表示されません。余分な要素を削ぎ尚更この世界への没入感を増すことができます。BGMも良いのが多いんですよね。

 

どうしても立体的な移動が求められると、次の場所への行き方が分かりにくいという問題が生じがちだと思います。しかしこのゲームはサイバーパンクな世界観を組み合わせて光や看板、落書きなどを用い次の道順を示すのが上手だとも感じました。

 

こういう演出、世界観と不気味さ兼ね備えてて好き。



 

 

『Stray』の苦手だった点

ここまで褒めておきながら途中でリタイアしてしまっているんですよね・・・(汗)

 

めちゃくちゃ酔う

猫視点ゲーム、つまり物凄く低い目線で行動するためまずそこで神経を使います。その上ぴょんぴょんパイプを跳んで行くので目まぐるしく動きます。また閉鎖的入り込んだ場所が多い上に、狭い空間(屋内など)も多いのでめちゃくちゃ酔います。

GhostWire: Tokyo』や『Apex Legends』なども最初はなかなかの酔いでしたが、あちらはほとんど屋外だった分慣れればかなり落ち着きました。

気分が悪くなれば休憩すればいい話ですしね。ただこのゲームは簡単には休憩させてくれません。

 

手動セーブがない

一番の問題だと思っているのがこれ。なんと手動セーブが存在せず、自動セーブしかできません。しかも自動セーブも○分毎とかではなく、イベントを進めないとセーブしてくれません。

 

つまりある程度進めないとデータを保存してくれないということです・・・。

しかも特定のイベントではないとセーブしてくれないようで、アイテムを入手した程度じゃセーブしてくれないんです・・・・。

これが酔いやすい私にとっては精神的にむちゃくちゃきつかった。「ある程度探索して酔って気分悪くなったらセーブしてやめよ~」ができないんですもん。本当に体調が万全のときじゃないとプレイできないと思うと段々億劫になってしまいました。リタイアした一番の原因がこれです。

 

猫ちゃんへの攻撃が思った以上にグロい

元々私、ホラー耐性が全くないのもあるんですが・・・

前に紹介した謎の生命体『ZURK』。奴らと追いかけっこするシーンが多々存在するのですが思った以上にグロデスクでした。

ZURKが多量に飛びついてくる上に、ゾンビに喰われるような効果音と、体力が無くなるにつれて画面が赤く染まっていきます。ゲームオーバーになってもすぐにやり直せる上に、血などの表現はなく最大限の配慮はされていると思うのですが・・・それでも猫と思うとグロい。

 

多量のZURKが飛びついてくる。Bボタン連打で振り払うことができる。

せめて倒すことができればいいんですけど、基本的に走って逃げて避けることしかできないんですよね(ただし例外あり)。猫に痛い思いさせたくない故に、常にハラハラしながらのプレイでした。

 

世界観もなかなかにホラー

ロボットたちが住む世界はいい雰囲気なのですが・・・その途中ZURKが巣食う世界はグロデスクかつホラー感満載です。

こ、こんなとこ通って猫ちゃん食べられない!?大丈夫!!?!?と心のなかでヒヤヒヤしながら通る羽目に。基本的にZURK以外死ぬ要素は無いのですが、ホラー耐性ない人には怖いものは怖い。(他の敵もいるにはいるけれども)

あと集合体恐怖症の人にはZURKの卵は要注意かもしれません。

光っているのがZURKの卵。

 

 

まとめ

私個人としては、最初の猫達のほほんライフなゲームがやりたかった。

純粋に『猫を愛でたい』人にはオススメできないゲームだと思います。自分も事前に調べてプレイしたのですが、思った以上に怖くて・・・。まあそれ以上に酔いがひどくてリタイアしたんですけれども。ホラー耐性が無い方は、色んな映像を確認した上で購入されることをオススメします。

それでも猫の造形、世界観はとても素晴らしい作品でした。猫を可愛がることも勿論できますが、人間ではできない猫のスタイリッシュな動き、立体的な移動で世界観を楽しむゲームとしてプレイするのであれば十分に堪能できるのではないでしょうか。そしてストーリーも素晴らしいので、私が見れなかった結末を見届けてほしいと思っています。

 

自分も余裕があるとき進めてみようかな・・・